国立劇場の管絃公演(1)

  • 2016.07.01 Friday
  • 23:58

 

こんにちは!みさきです。

 

2月に舞楽の公演をみて大変感動でしたが、

 

今度は国立劇場での宮内庁式部職楽部の管絃の公演に行ってまいりました。

 

管絃というのは舞を伴わない音楽のみを楽しむ雅楽だそうです。

 

今回の公演では国立劇場の企画として、

 

宮内庁の楽部ではいつも常設されているという高欄が舞台に設置されていなかったので、

 

楽器演奏の様子をとてもよく見ることができました。

 

舞台の一番前にあるのは、鼓のような形の鞨鼓(かっこ)、太鼓、

 

金属性の鉦鼓という打物(うちもの)と呼ばれる打楽器。 

 

その後ろには、弾物(ひきもの)と呼ばれる弦楽器、琵琶、筝が並び、

 

最後に、吹物(ふきもの)とよばれる管楽器、笙、篳篥、竜笛が続きます。 

 

笙を吹く楽師の方の横には火鉢がおいてあって、

 

笙のリードが息の湿気で結露して音程が悪くならないように、

 

楽士の方が常に笙を細かく回転させながら温めていらっしゃる様子もはっきり見えました。

 

指揮者の役割をしているとう鞨鼓と打楽器、弦楽器が全体のリズムを作り、

 

そのリズムに合わせ、あうんの呼吸で管楽器が主旋律を演奏、

 

琵琶や筝を演奏される楽師の方々のひとつひとつの動きなどは、

 

まるで舞を見ているかのようです。

 

ぴたりと空気が合った、厳かでとても美しい演奏を間近で体験することができ、

 

雅楽というものは演奏される音楽だけでなく、

 

演奏するという行為そのもの、そのひとつひとつの動作、

 

呼吸をも神様に捧げる儀式として行われているのだと思いました。

 

 

 

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